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DXで詰まっている会社の「本当の問題」が、2026年の調査ではっきりしました

公開日: 2026年3月24日更新日: 2026年3月24日

DXで詰まっている会社の「本当の問題」が、2026年の調査ではっきりしました

DXで詰まっている会社の「本当の問題」が、2026年の調査ではっきりしました

担当ライター: 山田
参照元: [2025年の崖を迎えた中小企業のDX推進状況と課題 — 三菱UFJリサーチ&コンサルティング](https://www.murc.jp/library/report/cr_260306/)


結論から言います。

DXが進まない理由の1位は「コスト負担(31.9%)」、2位は「人材不足(31.1%)」です。三菱UFJリサーチが2026年に発表した調査の数字です。

この数字を見て「やっぱりお金と人が問題か」と思った方、少し待ってください。

コストと人材不足は、症状です。本当の問題は別のところにある。


なぜDXは進まないのか。答えはシンプルです

私が30年以上、製造業や中小企業の現場を歩いてきて、何度も見てきた光景があります。

「予算がないからできない」「専門家がいないからできない」と言っている経営者のほとんどが、実は別のことで詰まっています。

「何のためにDXをやるのか、具体的に言えますか」

この質問を投げると、答えられない方が非常に多い。「競合がやっているから」「補助金が出るから」「社長が言ったから」——これはDXの理由ではありません。

同調査では、部分的なアプローチ(特定業務の改善から始める)が全社一括導入よりも成功率が高いという結果が出ています。つまり、大きく始めようとするから詰まるわけです。

「で、一番しんどい業務はどれですか?」

これを現場のスタッフに直接聞けていますか。


私がかつて関わったある金属加工会社の話をします

その会社はERPの導入を検討していました。見積もりは数百万円。「業務を全部デジタル化したい」という社長の意向でした。

私が最初にやったことは、現場を歩くことです。工場と事務所を3時間かけて回りました。

わかったことがあります。受注から出荷までの流れに、紙の伝票が7種類あった。しかもそのうち3種類は同じ内容を別々のスタッフが手で転記していた。

「この転記、誰が決めたんですか」と聞くと、「昔からそうなってました」と言う。

そこでERP導入の話は止まりました。まず転記をなくすことから始めた。Excelの共有シートを1枚作るだけで、その会社は月20時間の転記作業がなくなりました。費用はゼロ。

「システムを入れる前に、仕事を整えましょう」

これが私の基本的な考え方です。整っていない仕事にシステムを乗せると、複雑さが増幅されるだけです。


今日からできること

予算の話も稟議の話も、今は要りません。

「この仕事、なぜこのやり方でやっているのか」を担当者に直接聞く

マニュアルがあるなら最後に更新された日付を確認してください。5年以上前なら、その仕事は惰性で続いているだけの可能性が高い。

部分的に始める。今の業務の中で「一番時間がかかっていて、一番誰もやりたくない仕事」はどれですか。そこがDXのスタート地点です。

全社一括でやろうとしなくていい。1つの業務を整えることが、組織の体力をつくります。

「ただでできることを、なぜやらないんですか」


最後に

コストと人材不足が課題と言っている会社の多くは、本当の問題に気づいていないだけです。

「それは問題ですか、それとも症状ですか」

コストが足りないのは症状です。何に使うかが決まっていないから、いくらあっても足りない感覚になる。本当の問題は、何から手をつけるかが決まっていないことです。

そこに気づいた会社が、次の一歩を踏み出せます。

現場に答えがある。いつでも、どこでも。


*業務改善に関するご相談は、お気軽にジョーシスまでどうぞ。*


山田

山田

50代 / DX・業務改善コンサルタント

30年以上、製造業・中小企業の現場改善に携わってきたベテランコンサルタント。現場を歩き、人と話し、本当の課題を見つけ出す。毎週火曜日に実践的な業務改善のヒントを届けます。

📅 担当: 毎週火曜日「現場のDX改善ノート」

IT部門代行サービス「ジョーシス」

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